大宮駅近 内科 循環器内科
ハートクリニック

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〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合8丁目14-20クラール1F

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高血圧とは?

さいたま市中央区にある当院は、高血圧が引き起こす心臓病や脳卒中のリスクを熟知した循環器専門医が診療にあたります。

高血圧とは、血管にかかる血液の圧力(血圧)が、正常範囲を超えて慢性的に高い状態が続く病態です。心臓が血液を全身に送り出すポンプの役割を果たしていますが、高血圧の状態では、血管の壁は常に強い負荷を受け続けます。例えるなら、水道ホースに過剰な水圧がかかり続けている状態です。

この高い圧力が長期間続くと、血管の内壁は少しずつ傷つき、その修復の過程で血管が厚く硬くなる動脈硬化が加速します。動脈硬化は、血管を詰まりやすく、破れやすくし、やがて心筋梗塞、脳梗塞、心不全といった、生命や生活の質(QOL)に深く関わる重篤な病気を引き起こします。

高血圧は自覚症状がほとんどないことから「サイレントキラー(静かなる殺人者)」と呼ばれており、症状がないからと放置している間に、全身の血管に深刻なダメージが蓄積していきます。当院は大宮周辺の皆様の健康を守るため、高血圧を「将来の心臓病を防ぐための最重要課題」と捉え、血管のプロである専門医の視点から、徹底した診断とオーダーメイドの対策を提供いたします。

こんな方は高血圧に要注意!

高血圧は体質や遺伝、そして日々の生活習慣が複雑に絡み合って発症します。以下のチェックリストに当てはまる方は、放置せず大宮駅近くの当院にご相談ください。

  • 健診で「血圧が高い」「要再検査・要精密検査」を指摘された方
  • 血縁者に高血圧、脳卒中、心筋梗塞の経験者がいる方
  • 塩分を多く含む食事が好き、または外食・加工食品をよく食べる方
  • 喫煙習慣がある、または日常的にアルコールを多く飲む方
  • 肥満(特に腹部肥満)で体重増加が気になる方
  • 過度のストレスや慢性的な睡眠不足を感じている方

高血圧の原因

本態性高血圧(日本の高血圧の約90%)

原因を一つに特定できない高血圧で、日本の高血圧患者様の約90%がこれにあたります。遺伝的な要因を土台に、以下のような後天的な生活習慣の積み重ねによって発症します。

  • 塩分の過剰摂取
  • 運動不足
  • 肥満・過体重
  • 過度の飲酒、喫煙
  • ストレスや睡眠不足

二次性高血圧

何らかの特定の病気が原因となって引き起こされる高血圧で、患者様全体の約10%に見られます。原因となっている病気を治療することで血圧が改善する可能性があるため、鑑別が重要です。

  • 腎臓の病気:腎臓の機能低下により、水分と塩分の調節ができなくなる。
  • ホルモンの病気:副腎などから血圧を上げるホルモンが過剰に分泌される。

当院では、特に若年の高血圧患者さんや、難治性の高血圧患者さんには積極的に二次性高血圧の鑑別を行っています。

高血圧のリスク・合併症

高血圧を放置することで最も避けたいのが、動脈硬化の進行とそれに伴う重篤な合併症です。当院が専門とする循環器内科の視点から、特に注意すべき合併症をご説明します。

  • 心不全:
    高い血圧に抵抗して心臓が働き続けた結果、心臓のポンプ機能が低下し、息切れやむくみを引き起こします。
  • 心筋梗塞・狭心症:
    動脈硬化により心臓の血管(冠動脈)が狭くなったり詰まったりすることで、命に関わる事態を引き起こします。
  • 脳卒中(脳梗塞・脳出血):
    脳の血管が詰まったり破れたりすることで、麻痺や言語障害などを引き起こします。
  • 腎不全:
    腎臓の細い血管が傷つき、機能が低下することで、最終的に人工透析が必要になる場合があります。
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS):
    SASは高血圧の原因になることが知られており、互いに重症化させるリスクがあります。高血圧の治療を難しくする要因となるため、循環器専門医として合併リスクを考慮に入れた診療を行っています。

高血圧の症状

高血圧を放置することで最も避けたいのが、動脈硬化の進行とそれに伴う重篤な合併症です。当院が専門とする循環器内科の視点から、特に注意すべき合併症をご説明します。

多くの場合、血圧がかなり高くなっても、患者様ご自身は何も症状を感じません。これが高血圧が「サイレントキラー」と呼ばれる所以であり、症状がないから大丈夫という自己判断が非常に危険です。

ただし、非常に高い血圧が続いた場合や、合併症が進行し始めた際には、以下のような症状が現れることがあります。

  • 重い頭痛、特に後頭部の痛み
  • めまい、ふらつき
  • 耳鳴り
  • 肩や首の強いこり
  • 動悸や息切れ、むくみ(心不全の兆候)

これらの症状は、血圧が極端に高い状態を示している可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。

高血圧の診断

高血圧の診断は、診察室での測定だけでなく、ご自宅での測定値(家庭血圧)を総合的に判断して行います。

診断基準となる血圧の数値
分類最高血圧(収縮期血圧)最低血圧(拡張期血圧)
正常血圧120mmHg未満かつ 80mmHg未満
正常高値血圧120~129mmHgかつ 80mmHg未満
高値血圧130~139mmHgまたは 80~89mmHg
高血圧140mmHg以上または 90mmHg以上
【家庭血圧の重要性】

自宅で測定した血圧が135/85mmHg以上の場合も高血圧と診断されます。これは、診察室では緊張で血圧が高くなる「白衣高血圧」や、夜間・早朝に血圧が上昇する「仮面高血圧」を見逃さないために非常に重要です。当院では、患者様に家庭血圧の記録をお願いし、より実態に合った正確な診断を行います。高値血圧の段階から、生活習慣の改善は強く推奨されます。

高血圧の降圧目標

高血圧治療の目的は、単に数値を下げることではなく、脳心血管病(脳卒中や心筋梗塞など)を予防し、健康な生活を長く送っていただくことです。

「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、年齢や合併症の有無にかかわらず、基本的に降圧目標が統一され、より厳格な血圧コントロールが推奨されるようになりました。

測定場所基本の降圧目標特記事項
診察室血圧130/80mmHg未満ほぼすべての患者様(年齢・合併症問わず)の目標値となります。
家庭血圧125/75mmHg未満ご自宅での測定値も、より厳格な目標設定が推奨されます。

循環器専門医として、高齢の方やフレイル(虚弱)が認められる方など、安全性の確保が必要な場合は個別に柔軟な目標設定を行います。患者様一人ひとりのリスクと体調を詳細に評価し、最適な目標値を設定します。

当院での高血圧治療

医療法人泉仁会ハートクリニックは、心臓の病気を熟知した循環器専門医が院長を務めており、高血圧を「将来の心臓病を防ぐための最重要課題」と位置づけて治療にあたります。

専門的な診断とリスク評価

高血圧の診断に加え、心臓超音波検査、血圧脈波検査などを用いて、患者様の心臓への負担度や動脈硬化の進行度を正確に評価します。これにより、単なる高血圧治療ではなく、心臓病リスク全体を管理する治療計画を立てます。

薬物療法

血圧を下げるだけでなく、心臓や腎臓を保護する効果(臓器保護作用)を持つ薬剤を厳選します。数多くの降圧薬の中から、患者様の年齢、合併症、ライフスタイルを考慮し、最も効果的で副作用の少ない「オーダーメイドの薬物療法」を行います。

生活習慣の徹底的な見直しとサポート

減塩、運動、減量、節酒、禁煙は、薬物療法と同じかそれ以上に重要です。当院では、患者様が無理なく続けられるよう、実践的で具体的な生活習慣改善指導を継続的に行い、患者様と一緒に高血圧の改善を目指します。

高血圧は放置すればするほど、血管と心臓にダメージが蓄積します。「症状がないから大丈夫」と過信せず、大宮で心臓を守る専門家である当院にぜひご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 大宮駅からのアクセスは良いですか?

A. はい、当院はJR大宮駅西口より徒歩9分とアクセス良好です。また、お車でご来院いただく患者様のために無料駐車場も完備しております。

Q. 循環器内科で高血圧を診てもらうメリットは何ですか?

A. 高血圧治療の最大の目的は心筋梗塞や心不全といった心臓病の予防です。当院は循環器専門医が、心臓への負担度を常に評価しながら治療を行うため、重篤な合併症を防ぐ上で、より専門的で質の高い治療が受けられます。

Q. 健診で高血圧の疑いと言われた場合、すぐに受診すべきですか?

A. はい、すぐに受診されることをお勧めします。自覚症状がない期間にこそ血管へのダメージが進行します。大宮周辺で生活されている方々の隠れたリスクを見つけ、早期に治療を開始することが心臓病予防につながります。

Q. 高血圧の薬は一度飲み始めたらやめられないのですか?

A. 薬で血圧が安定しても、自己判断で中断すると再び血圧が上昇し、リスクが高まります。ただし、生活習慣の改善により血圧が大幅に改善した場合は、医師の管理のもとで薬の減量や中止が可能な場合もあります。まずはご相談ください。

Q. オンライン診療は利用できますか?

A. はい、当院ではオンライン診療を実施しております。主に慢性疾患で定期的に通院されている患者様を対象に、医師の判断により対面診療と組み合わせてご利用いただけます。詳細については、受付またはお電話でお問い合わせください。

Q. 土曜日も診察していますか?

A. はい、平日お忙しい方のために、土曜日も16:30まで診療を行っております。土曜日もお電話でご予約の上ご来院ください。

文責: 青木 康大